高校生の雪崩事故に思う。続き③ 保身・人災の臭いがする。
4月4日
 高校生の雪崩事故に思う。続き③
 
 3日の東京新聞夕刊の記事に、見出しに、「雪崩予見性立証難しく 那須8人死亡 捜査の長期化必至」とある。
   
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「大田原高の生徒と毛塚さんの計十三人を率いていた男性教員は、登山経験豊富なベテランだった。県警は回復を待ち、当時の詳しい現場状況や判断について聴取する。」とある。
 
 また、「慣習的に続いてきた行事の事故で、予見可能性を立証するのは難しい」、「精神面にも配慮する必要があり、県警は慎重に聴取を続けるとしている。」とある。
 
 記事のトーンが変わってきた。まだ、この先生の事情聴取をしていないのだ。どうも、誰か関係者各位の保身の臭いがする。
 
 以前の記事には、「ある遺族は、『猪瀬先生はベテランと聞いていたが、経験が長いだけで知識は持ち合わせていなかったのではないか。人災だと思っている』、『真相を知りたい。山については素人だが、知識を増やし、真実を明らかにしたい』と語った。」とある。 

 *「真相」のカギは先頭の大田原高校を率いていた先生にある。事情聴取が待たれる。先生は、遺族のためにも、苦しいと思われるが、なるべく早く真実を語ってほしい。

 猪瀬先生は、「雪崩の起きそうな所はわかっていた」、「雪崩の危険があると考えていた斜面」を避けて、手前の林の斜面でラッセル訓練をした」、「尾根では雪崩は起きない」と言っている。 
 
 *尾根筋は雪崩ない、尾根の横の谷側にだけ雪崩れると思い込んでいる節がある。無知である。
 
 だが、問題なのは、その林を抜けた所でやめるべきなのに、新雪が降っている尾根筋の斜面を上に向かって進んで行ったところにある。
 生徒の証言では、歩き始めてすぐに、雪崩が起きたとある。*この証言注目すべきである。
 
 これは、自然発生の雪崩ではなくて、新雪の下が弱層になっていて、斜面を踏み込んだことにより、刺激となって、尾根上部のどこかが破断されて、そこから起きた表層雪崩と考えられる。 
 
 *自然発生の雪崩は尾根では比較的起こりにくいといえるが、人為発生の雪崩が起こることを知らないようだ。

 弱層かどうかの判断は難しいが、高校生を引率しているのだからリスクを冒してまで、これ以上進むべきではなかった。
 「経験はあるが、知識はない」と言われても仕方がない。

 疑問がある。
 連絡が遅れた理由は、一時、無線機の場から10分くらい離れたためか、と言う。現場にいた教諭が本部のある旅館に駆け付け、救助を要請。110番。

 発生から50分くらいかかっている。その先生は無線機を持っていなかったのか、雪の中で失くしたのか。携帯電話を持っていなかったのか、あればもっと、早く110番できたはずだ。また、仲間の委員長の番号ぐらいは登録されているはずだ。あれば近くなので通じるはずだ。 *後でわかったことだが、寒さで携帯は使えなかったという。
 
 *私は、山に登る時はいつも携帯している。
 
 徒歩で歩いての連絡のていたらくは何とも言えない。
 
 雪崩現場に消防隊員が到着したのが、11時55分ごろとある。発生から3時間半ぐらい経っている。

 早く連絡があれば、助かる命もあっただろうのに。 合掌!

 雪崩に詳しい専門家・登山家も軽々に言えないようだが、どうも、人災の臭いがする。

 東北大震災の大川小学校の悲劇を思い出す。
 
 津波が迫っているのに、職員会議を45分くらいやっている。結果、裏山が避難場所になっていたのにもかかわらず、生徒を自宅に帰すことにした。
 
 この教員集団無知さ加減は何とも言えない。人災である。
 訴訟を起こしている。

 今回の件も、曖昧に長引くならば訴訟ものである。ご遺族のご心痛を思う。

 晩酌・・・省略。呑気には書けない。 
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